京都府亀岡市立南つつじヶ丘小学校

平成21年度 研究推進計画

1. 研究主題

「伝え合い、学び合う児童の育成」
~情報活用能力を育成し、学力の向上を図る~

2. 主題設定の理由

 今日社会の情報化が進展していく中で、児童にはコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ活用していく力を身に付けることが重要である。また、児童がそれらのICTに触れる機会が増え身近になるにつれて、情報の真偽やプライバシー等情報モラルの学習も必要になってくる。その点を配慮しながら、本校では情報手段の適切な活用を含めた学習活動等を充実させ、学力向上を図る研究を推進していきたい。

 昨年度まで国語科と算数科における学力の充実を目指して様々な取組を行ってきた。基礎的・基本的な知識・技能を身に付けてそれらを活用していく力、さらには問題解決のため自ら探究していく力を育てるため、昨年度から特に情報教育の視点を重視した授業づくりを進めてきている。国語科では、授業研究をとおして情報教育と教科の関連性を明確にすることができた。また、情報を活用して人に伝えるための調べ方、まとめ方、伝え合いを段階を追って指導することの大切さが分かった。例えば、教材文を読む際には言葉や文章構成を自分のものとして活用することを意識して読み、表現に生かすようにした。調べ方では、身近なものに目を向け五感を使って実物をよく見て聞き、においを調べ、触れて確かめることを大事に活動してきた。それに加えてインタビュー、写真に撮る、映像に撮る等の取材活動も経験してきた。伝え合いでは、さまざまな情報手段を活用して効果的に伝えることを目指してポスターに書く、紙芝居、新聞、写真、映像、プレゼンテーションソフトにまとめる、クイズにする等の手段を用いながら伝え合う学習をしてきた。それぞれの段階を丁寧に指導することで、児童は誰に何をどのように伝えるのか手段に合わせて言葉を意識して話したり書いたりするようになってきた。算数科においては、考えを整理して話すためノート指導を工夫してきた。児童は、ノートに書いた考えをもとに自信を持って発表するようになってきた。単元によって教育機器を使用した教材提示を行い、児童の学習意欲を高めてきた。

 このように児童の情報活用体験を増やし表現する授業づくりをしてきたが、伝えたい目的をはっきりさせて主体的に情報を活用していく力はまだ十分ではない。そこで、今年度も国語科を中心として言葉や様々な情報手段を用いて伝え合う言語活動を充実させる授業づくりを進めていきたい。児童自らが調べ、まとめ、伝えていく主体的な学習活動を展開し、どのような場面でどのような情報活用能力を育成しようとするのかを明確にして取り組んでいきたいと考える。例えば、課題提示の仕方を工夫し伝えたいという思いを強く持つようにすることで意欲的な学びを創り出したり、仲間と伝え合いより分かりやすい伝え方を考えることで思考力や表現力を育てたりしていきたい。

 本校では、情報活用能力を育成する国語科の授業とは、情報手段を用いての学習において文章や話の内容を理解し自分の考えを持って自分の言葉で表現するというまさに習得した知識・技能を活用する授業であると考える。より分かりやすい伝え方をするために仲間と練り合う中で学び合い、基礎・基本と実践・応用を行きつ戻りつしながらより確かな学力、質の高い学力を目指していきたい。

3. 研究仮説

 学力の向上を図り質の高い学力を目指すためには、基礎・基本を重視しつつ知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力を伸ばしていくことが重要である。基礎・基本の習得と活用等は車の両輪のようなものであり、共に支え合う重要な学力の要素である。それら両方を行いながら、児童自身が主体となる課題学習や児童が問題解決していく探求型の学習へと高めていかなくてはならない。そのために、伝え合う力や思考力、表現力及び言語感覚を養う国語科を中心に、他教科や道徳の学習においても、情報活用能力を育成していくことは学力の向上につながるものであると考える。

 そこで、上記の研究主題の具現化を図るために、研究仮説を次のように立てて取組を進める。

研究仮説1 伝え合う力を高めるために(情報活用の実践力)

  • 多様な言語活動を行い目的や相手に合わせて表現することにより、伝え合う力を高めることができるのではないか。
  • 伝えたいことを分かりやすく伝えるために聞き合い話し合って、学びを深めていけるのではないか。

研究仮説2 情報を主体的に活用していくために(科学的理解・参画する態度)

  • 情報手段の特性や、生活の中で情報が果たす役割や責任について考えることにより、情報を適切に活用する力を身に付けられるのではないか。

研究仮説3 ICT利活用のために

  • 積極的にICTを活用することにより、授業改善に役立ったり児童にとって身近な道具としてICT機器に触れさせたりすることができるのではないか。

4. 児童に付けたい力

 

(1) 「学力を伸ばすためにつけておきたい力」を参考に、学習の構えをつくる。

   
    ア 学習規律を確立し、全員が情報手段の特性や、生活の中で情報が果たす役割や責任について考えることにより、情報を適切に活用する力を身に付けられるのではないか。授業に集中できるようにする。
    イ 「家庭学習の手引き」等を示し、生活リズムの確立と家庭学習の定着を目指す。
  

(2) 国語科を中心に情報活用能力の育成を図る。

    ア 読書好きの子どもを育てる。     
    • 「マイブック」を持ち、いつでも本が読めるようにする。
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    • 毎朝、全校朝読書に取り組む。
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    • 読み聞かせやアニマシオンで、本への関心を高める。
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    • 毎週、金曜日には本を借りるように呼びかける。
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    • 「読書カード」で、読んだ本の記録を残す。
    イ 言葉や文章の内容を正確に読み取ることができるようにする。     
    • はっきりとした声で、表現豊かに音読する。
    •     
    • 言葉や文章の構成を自分のものとして使えるようにするため様式を理解する。
    ウ 誰もが安心して話せる学習集団の中で、話し手に反応しながら聞けるようにする。     
    • 話し手の方に体を向ける、うなずきながら聞く等態度を意識する。
    エ 自分の考えを持ち、相手に分かりやすく話せるようにする。     
    • 学年の課題に応じて「お話の時間」に取り組む。
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    • 主語を入れて、語尾まではっきり話す。
    オ 伝えたいことや読み手を意識して書く力を高める。  
    • 1日の振り返り、感想や考えを書く等日常的に書く活動を入れる。
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    • 情報を集める、まとめる、伝える等のプロセスを学ぶ中で、目的に応じて書くことができるようにする。
    カ 様々なメディアを活用した収集、表現活動を取り入れ、自ら考える力を育てる。     
    • 観察、インタビュー、図書資料、新聞、インターネット等いろいろな方法で調べる学習を行い、自分で方法を選んで調べる力を付けるようにする。
    • 劇や紙芝居、図鑑や説明書づくり、壁新聞、テレビ番組づくり等いろいろな方法で伝える学習を行い、伝えたいことをより効果的に伝える手段を選ぶことができるようにする。
    •     
    • 収集、表現活動をする際には、発達段階に応じて情報機器の活用を取り入れ機器に慣れ親しむようにする。
    キ 言語事項の学習を重点的、継続的に取り組む。     
    • 辞書を手元に置き、辞書を引く活動を習慣化し、言葉の知識を豊かにする。
    •     
    • 全校共通の言葉のワークを、活用する。
    ク かがやきタイム、学期末や学年末の国語大会で、基礎・基本の内容をやりきらせることを重点に学力の定着を図る。